しかも家を出てきたのも小言から逃げるようにしてきたから、帰ったら相当怒られるかもしれない……。 家に帰るのがユウウツになりながらも私は一生懸命に走った。 チリンチリンと後ろからベルの音が聞こえてくる。 道の真ん中を走ってるわけじゃないのに、むやみに鳴らさないでよっ! 「急いでんの?なら、オレの後ろ乗れよ」 「えっ?!あ……」 キイッと私を追い越して目の前でブレーキをかけて自転車を止めたのは仁哉君。 驚いて立ち止まると、彼は笑った。 「遠慮しないでどうぞ」 「あ、ありがと……」