自分の席につく前に、アツシのほうを見てしまった。 アツシはいつものようにクールな表情のまま。 私と目が合うと、ふいっとそらした。 「今日から二学期が始まります。受験生にとっては大事な時期なので気を抜かないように。進路も徐々に固めていきましょう」 大事な時期…。 一学期もそんな事言ってたよね。 受験生は時間があるなら勉強しなさい…か。 「仁哉、すごかったね」 朝の会が終わった後、彩乃が振り返ってそう言った。