15歳のラビリンス



「まー、頑張れよ」


「うん、頑張る…」



返事をして、アツシと自転車置き場に行く。


カゴにカバンを置き、ポケットからカギを出すアツシ。



「…なあ、深川。お前、仁哉と別れたのって成績落ちて怒られたからなのか?」


「…?」



カチャンとカギをさした私は顔をあげて首を横に振った。


別れた話をしてないのに、アツシが知ってるのは部活で誰かに聞いたんだろうな。



「違うのならごめん。変な事聞いて…」


「何でそんな風に思ったの?」


「…仁哉、言ってないのか。いつだったかな、部活中に仁哉が顧問に呼ばれて、言われたんだ。3年の深川と付き合うのはやめろって」



サッカー部の顧問に…?