ちょっとは遠慮しろよーっ! しかもタメ口きくな、ばかーっ! 去って行く彼の背中を見つめながら、私は心の中で叫んでいた。 「何かあったの?」 「別に……」 ムッとした表情が顔に出ちゃってたかもしれない。 カンナが隣の席に座って私を見て、不思議そうに聞いてきた。 「一番大事なノート忘れちゃうなんて私もバカね」 「それはアホだな。宿題やるのにノート忘れるとかバカがやること」 言っておくけど、私のセリフじゃない。 声の主は、私とカンナの正面に腰をおろした。 ……さっきの無礼な二年生だ。