時間がたつにつれて、登校してくる生徒が出始めた。 そろそろ昇降口も開いただろうと思い、立ち上がる。 「アツシ、ベンチありがと。そろそろ行く」 「そっか。まあ、頑張れよ」 ボールを蹴り上げたアツシは手をあげてそう言った。 私はうなずくと、カバンを手にして昇降口へと向かう。 それでも、いつもよりずっと登校が早かった。 教室に入ると、彩乃がいた。 「彩乃、おはよー」 「美織、こんな早いの珍しいね」 「うん、ちょっと家でゴタゴタあって…」 忘れてたのに思い出していやな気分。