「じゃあ…『つきあう』したらどうなるの?」


「どうって…。カレカノになってー、まあデートとかしたり? ちゅう❤…したり? それ以上のことしたり? ……てか『つきあうする』って」



…そっか…。

あたしかっくんがすきなんだ。

恋……してるんだ…。


「あったかいん…だね」


「え?」


恋……ってあったかいんだね。


かっくんに抱きしめられたとき。

「好きだ」って言われたとき。

すごくドキドキして頭の中真っ白になって。

息も苦しいくらいだったけど、あったかかった。

胸の奥がじーんってあったかかったんだ。



「ふふ…。そうね」


にっこり笑ってりんりんは、そう頷いた。


「真緒もちゃんと言うのよ?」


「なにを?」


「楓がすきなんでしょ? あんたの場合余計に、ちゃんと言わなきゃ通じないわよ」


「うん…」


かっくんに…もうあんな顔してほしくないな。