だから、間違えたりしない。 人を愛する幸せ、素晴らしさを知ったんだから。 「鏡夜…………」 この世界で一番愛しい人。 『…………皐月…』 ふと鏡夜の声が落ちてくる。 ゆっくりと頭を撫でられるのを感じ、そっと目を閉じた。 あぁ、鏡夜だ―――。 何も変わらない、いつもの鏡夜。 『――――ごめん』 だから、理解できない。 「えっ…?」 どうして…鏡夜が謝るの? 「な、に…?」 『……ごめん』 どうして私、謝られているの? 鏡夜……… 何に対しての、“ごめん”なの? わかんないよ。