『まだ眠いんでしょ』 「眠くないもん」 唇を突き出し、瞼をこする。 『ん?じゃあ何で瞼がそんなに重そうなの?』 「それは……っふあ…」 ………しまった。 我慢してたのに…! いくら生理現象だとはいっても、今はあくびをしていい場面じゃない。 繕って、口を手で抑えてももう遅い。 『ほらね?』 悪戯が成功した時の子供のように鏡夜が笑う。 『昨日、早く寝ないからだよ』 「だって……」 後に続く言葉を飲み込み、じっと鏡夜を見つめる。 そんな私を不思議そうに鏡夜が見つめ返す。