そう。ソイツとは、斉藤昴。 何で、こんなにもテンションが高いんだ。 (いつもだけど) ムッとする俺に、 「高校生だぜ? 青春だぜ?」 明日の方向を向きながら、目をキラキラ輝かせて言う昴。 「青春っつても、男ばかりのこの学校で。 おまえは何を望んでるわけ?」 「んーと…」 少し考えたあと、俺の肩に手をまわす。