消えて…唇の温もり。 消えて…空兄への愛。 さようなら…私の涙。 さようなら…私の心。 私は鞄の中にある筆箱の中からカッターを取り出す。 今なら死ねる、でしょ? 今なら死ねるよ、私は。 ーーカチカチカチ… 私はカッターの刃を出す。 袖を少し上げ、手首を出す。 「お父さん…お母さん…。親不孝な子でごめんね…っ…」 今まで育ててくれて、愛をくれて、ありがとう。 私の分も、長生きしてね? 「大好きだったよ…」 …お父さんもお母さんも陸兄も…空兄も…。 みんな、大好きだった―――…。