絶対に、幸せになるから。



「会いに行くからな」



父親と空とで繋いだ手。

母親は、涙を流しながら、笑ってくれた。

―――病める時も、健やかなる時も、いつだって、空と居る。

もう離れないと、誓うよ。



「「「『おめでとーう!』」」」



…ありがとう。

ただ、ありがとう。



「空…愛してる」



「ん。俺も」



18・19歳にして、重すぎたであろう運命も、空とわけあえば軽くて。

でも、幸せは2乗で。

私は世界一、贅沢で幸せな人間だと、改めて感じた。

追い掛けて、逃げた私なのに。