翌日、私は優君と結婚式場へと来た。
陸兄は、空と来るみたい。
濃い紫のドレスワンピに、黄金色バレーシューズ。
「…怖いな…」
中庭の噴水に座り、本音を呟いた。
見上げれば目が合う優君は、「陸も居るから大丈夫」と、スーツがシワになるかも知れないのに、しゃがみ込んだ。
「―――海っ!!」
無言で居ると、女性にしては低い声。
…遥…。
「ドレスで走るな!」と豊先輩を無視して、私に駆け寄って来た遥。
「会いたかったんだよっ!?」
立ち上がった私に、遥は泣きながら抱き着いて来た。
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