Infinite Information

空を飛んだ男の周囲に大量の物体が現れた。

私は嫌な予感がした。

物体は雨のようにもう一人の男に向かった。
男は物体にあたりながら地面へと落下していった。
落下場所はビルの入り口付近だった。

警察がビルの周囲を固めていたため、上空から降るメスは戦っていた男だけに刺さった。
そして、メスを飛ばした男が地面に着地した。

私は一般人が防いでいる道をどかしながら、入口へ向かった。
私の視界が戦っていた男の見える範囲に入った。
そこで戦っていたのはミコト君と『W』総長にしてアカネのお父さんだった。

ミコト君はメス持ち、今にも刺そうとしていた。


「ダメ――――」


私は無我夢中で叫んだ。