Infinite Information

「アカネ…」


私は突然のことに驚いた。


「遅れてごめん」

「ううん、いいの。
来てくれただけで嬉しい」

「マサは…」

「ちょっと山本君と話があるって別室へ言ったわ」

「そう」


皆はまだ黙っていた。


突然の出来事に頭が真っ白になっていた。
私は周りの様子を見ていた時、照明の光が暗くなった。
非常用の電源が付き、今までよりは光は薄くなったけれども照明がついた。
会場の人や机が浮いていた。
突然の事態に友達が悲鳴を発した。
この国『ヘブン』は能力を使うことを禁止していた。
そのため、ここ数年はこの会場に居る人達のほとんどは能力が使えない。
久しぶりに才能を見て、驚いていた。

アカネは周囲を確認していた。
状況整理をしていた。