Infinite Information

「『W』と繋がりがあり、『超越者』のことを知っている者。
さらに『infinite information』をクリアして『Xファイル』を見つける。
そんな奴、限られている。
不可能な計画と言ってもいい」

「だが、君はここに来た。これは必然だ」


俺は何も言えなかった。
金本は計算してこの場所を用意していたのかは知らない。
俺がここに来ることも計算されたのか…


「さて、本題に移ろう」


俺は金本を見た。


「君はこの世界から出たいか」

「どういうことだ」

「現在、『超越者』はこの世界に存在する。
しかし、能力の出し方あるいは鍵の使い方を教えない限り、この仮想世界から現実世界に戻すことが出来ない。
ユキ君に聞きたいことは使い方を知りたいかと質問してる」


俺は答えが出せない。
俺の返事一つで世界を変えられるのだから。
迷ったが、聞かないよりは聞いておいた方が、後になっての後悔が軽減する。
俺は金本に教えてもらうように言った。