Infinite Information

俺はもう一度伊藤に会いに行った。
護衛が数人いた。
誰も話さずに、ただ仕事を優先していた。
俺はエレベータに乗っていたがこの沈黙した空間が嫌だった。

伊藤がいる部屋の前に着いた。
俺は部屋をノックして入った。


「よう、山本。どうだった」


伊藤は多才能力者に会ってきた俺に感想を求めて来た。


「別に大したことなかった」

「そうか」

「それじゃあ、本題に入らせてもらっていいか」

「いいよ。
ソファーに座って話そう」


俺と伊藤はソファーに座り、向かいあった。


「俺の調べで『Xファイル』は『W』内にある」


伊藤は考えだした。少し経ち、話し始めた。


「『W』内にか…それはないだろ。
一度調べた」

「俺は調べてない。
調べたのはホークだろ。
俺が『ヘブン』を離れてから、ホークが調べた。
結果として何も出なかった。
報告ではそう聞いたが…」

「そうだ]

「ホークがミスをした。
それが俺の考えだ」

「ミスか…」

「一度、ホークに会わせてくれないか」

「それは無理だ」

「どうして…」

「あいつは殺された…」