Infinite Information

「理由…」

「多才能力者のことをなぜ、俺に教えなかった」

「教える必要もないし、聞いてこなかったからだ」

「そうかぃ。
先日『W』が捕まえた多才能力者は今どうしているんだ」

「彼らのことは極秘だ。
危険だしな」

「俺は彼らと話がしたい」

「どうしてだ」

「話したいんだ。
それだけじゃ、ダメか」


伊藤は考えだした。
俺は必ず会うために反対されたときのパターンを考えられるだけ考えた。
彼らに会うために…


「わかった」


俺は驚いた。
あっさりと面会させてくれるとは思わなかったからだ。


「部下に指示を出す。
ちょっと待ってろ」


伊藤は机の上の電話を持ち、誰かに指示を出した。
しばらくすると、男たちが部屋に入ってきた。


「ありがとう。
彼らとの話が終わったら、またここに戻ってくるからな」


伊藤は俺の方を見つめながら「おお…」と言った。