Infinite Information

「若いのに、もう将来のことが不安なのか。
大丈夫だ。
我が国は五十年経っても世界とのバランスを変えない国であり続ける。
そのために私は日々活動している。
誰もが暮らしやすい楽園を保つために」


大衆は拍手を送った。

これは宣言だ。

僕からすると伊藤はサカイの株を上げるための活動だったんだと思ったが………。


ドン―――


また、雷が空中を飛んだ。

大衆は伊藤の方を見た。


「質問を間違えました。
もう一度質問してもよろしいですか」

「いいだろう。
だが最後にしてくれ。私も忙しいんでね」

「はい」


伊藤は何を質問するのだろう。