Infinite Information

「シミュレーションゲーム………」

「そうだ。
この世界をゲームから体感するものなんだ」

「意味がわからない。
それじゃあ、なんでモンスターがいるのよ」

「あれは仕事だ。
モンスターと戦い勝つとお金がもらえる。
たいていの人は装備等を買うがそれが間違いなんだ」

「何に使うの」

「町の住人に物やお金といった贈り物をするんだ」

「何それ」

「そして様々な情報を貰う」

「そんなこと聞いたことが無い」

「それもそうさ。
俺しか知らないことだからね。
俺も一度最終ボスまで行ったが最終ボスがいない。
何日も捜したがいない。
だが、そのときあることに気づいたんだ」

「何」

「住人の『セリフ』だ」


「『セリフ』………」

「そうだ。
セリフはいつも言うことが違うんだ。
俺は町の住人一人一人に話しかけ様々な情報を得た。
それには本当も嘘も含まれるものだ。
その情報を頼りに世界の旅をした」

「旅をしてどうなったの」