「マサ、どういうことなの」
「高梨と何度か会っているんだ。
ちょっと調べてみたら高梨は昔からアカネに好意を持っていたそうだけど実らないという情報が入ってね。
それでお手伝いをさせてもらったわけだ」
「それじゃあ、今までのことは………」
「いいや、俺はただアドバイスをしただけだ。
別に洗脳したわけではない」
「何をしたの」
「簡単な事だよ。
好意を持っているのに実らない少年に恋が実るようなアドバイスをしたんだ。
その代わりこっちも条件を出した」
「何、条件って………」
「世界中の『W』をこの国に集めろってこと」
「何それ………」
「これは簡単なようで難しいんだ。
集めると言うことは戦争をすることになる。
またアカネは就任してまだ早いから集められるか心配だった。
だけど結果を出してくれた」
「なんで、集めることを条件にしたのよ」
「この前言っただろ。
アカネを『この国の防衛軍の将軍』にするって」
「………」
「伊藤………」
「お、ミコトが帰って来たか」
「ほら、詳しい話は後だ。
さっさとこの国の代表を倒しに行くぞ」
私は『伊藤マサ』の後ろを歩いた。
私の横に『白崎ナナミ』がいた。
「ナナミ、どうしてあなたも参加しているの」
「私は可能性が見えるの。
それが私の能力。
今日、アカネが世界中から『W』を集めたことで『正しい世界』への道がまた一歩進むことができたの」
「どういう意味」
「言った通りのこと。
アカネもいずれ知ることができるから。
この世界がおかしいと感じる時が………
それまではわからないと思うの」
「………」
私はただ黙々と歩いた。
今までの戦いが嘘のように思えた。
『神山ミコト』とお父さんの力で全ての敵を倒していた。
これが本当の力だと思った。
「マサ………」
「なんだ」
「とりあえず………ありがとう」
『伊藤マサ』は照れくさいのか前を向いてしまった。
だけど小さく「おお………」といって歩き続けた。
「高梨と何度か会っているんだ。
ちょっと調べてみたら高梨は昔からアカネに好意を持っていたそうだけど実らないという情報が入ってね。
それでお手伝いをさせてもらったわけだ」
「それじゃあ、今までのことは………」
「いいや、俺はただアドバイスをしただけだ。
別に洗脳したわけではない」
「何をしたの」
「簡単な事だよ。
好意を持っているのに実らない少年に恋が実るようなアドバイスをしたんだ。
その代わりこっちも条件を出した」
「何、条件って………」
「世界中の『W』をこの国に集めろってこと」
「何それ………」
「これは簡単なようで難しいんだ。
集めると言うことは戦争をすることになる。
またアカネは就任してまだ早いから集められるか心配だった。
だけど結果を出してくれた」
「なんで、集めることを条件にしたのよ」
「この前言っただろ。
アカネを『この国の防衛軍の将軍』にするって」
「………」
「伊藤………」
「お、ミコトが帰って来たか」
「ほら、詳しい話は後だ。
さっさとこの国の代表を倒しに行くぞ」
私は『伊藤マサ』の後ろを歩いた。
私の横に『白崎ナナミ』がいた。
「ナナミ、どうしてあなたも参加しているの」
「私は可能性が見えるの。
それが私の能力。
今日、アカネが世界中から『W』を集めたことで『正しい世界』への道がまた一歩進むことができたの」
「どういう意味」
「言った通りのこと。
アカネもいずれ知ることができるから。
この世界がおかしいと感じる時が………
それまではわからないと思うの」
「………」
私はただ黙々と歩いた。
今までの戦いが嘘のように思えた。
『神山ミコト』とお父さんの力で全ての敵を倒していた。
これが本当の力だと思った。
「マサ………」
「なんだ」
「とりあえず………ありがとう」
『伊藤マサ』は照れくさいのか前を向いてしまった。
だけど小さく「おお………」といって歩き続けた。


