~菜々side~
「……もぅ一回言おうか?」
誰もいない音楽室のはしっこで、私は、ある人物に追いつめられていた。
目の前にいるのは、一緒のクラスになったこともない、女子3人。
「あ……あのっ」
「目障りだ、つってんの」
女子のうちの一人が、キツい目をさらに細めて睨んでくる。
うぅっ、怖い!
「あんたがコレ入れたって、バレバレなんだから!」
顔に、ピシャリと封筒を投げつけられた。
そう……
コレは、今朝私が増田くんの机に入れた、手紙。
いまだに差出人を書いていなかったのに……
増田くんのファンの子に、バレてしまった。
「……もぅ一回言おうか?」
誰もいない音楽室のはしっこで、私は、ある人物に追いつめられていた。
目の前にいるのは、一緒のクラスになったこともない、女子3人。
「あ……あのっ」
「目障りだ、つってんの」
女子のうちの一人が、キツい目をさらに細めて睨んでくる。
うぅっ、怖い!
「あんたがコレ入れたって、バレバレなんだから!」
顔に、ピシャリと封筒を投げつけられた。
そう……
コレは、今朝私が増田くんの机に入れた、手紙。
いまだに差出人を書いていなかったのに……
増田くんのファンの子に、バレてしまった。