チキショー。こんなときに上を向けば、初夏のぬけるような青空。 母とアイツは奥の部屋に身を隠した。 チキショー。風が心地よい。 母は私の方に向かってきた。 そして、耳元でこう言った。 「子供は寝ときなさい。」 私は怒りを誤魔化しきれず、母の顔を右手で引っ掻いた。