ただとにかく私は退院したのだ。 病院は不愉快だった。 あらゆる人が私を化け物を見るかのような目で見ていた。 母もその一人だ。 父は私が生まれた時以来、病院に顔を出すことはなかった。 母は家に戻って以来、私に暴力をふるいだした。 私は幼児虐待を身を持って経験した。 「あなたは私の子じゃないわ」 口癖のように毎日それを繰り返した。 もう嫌だ。 私は生まれたくなかった。 死にたい。 その時初めてそう思った。