あたしはしばらく真っ暗になってて、 気づいたら西野と女の人は消えていた。 ついでにクラスの皆も消えていて、あたしは一人、席の近くで立ちすくんでいた。 絶対西野は…お姉さんのこと…好きなんだ。 好きじゃなかったら、あんな表情なんか、しない。 告る前に振られた。 告る気もなかったのに振られた。 心の根元ごと、スコップでえぐられた。