茜はいよいよ拓也に逢いに行く。
茜の家から、拓也の店までは、さほど離れてはいないので、歩いて向かうことに。
歩きながら、三人で居た頃の事を思い出す。
知り合ったのは、クラブで声を掛けられた。
それがきっかけで、まさか付き合う事になるなんて思ってもいなかった…。
三人はいつも一緒だった。
茜と光が付き合い始めても、三人は一緒に居た。
それは光が望んでいた事だから…。
光と拓也は、男の友情と言う言葉がピッタリ合うほど、熱く、思い合っていた。
茜が入り込めないほどの、二人の絆はとても強いものだった。
茜はそんな二人を見て、いつもこんな事を思った。
自分も男だったらと…。