缶コーヒーを一気に飲み、腰に手を当てて気合を入れる。


『よっしゃー!もう少し頑張るか』


こうして、また書斎に入り、執筆を始める。


デスクの上でウトウトし、起きては小説を書き、
タバコを吸い、コーヒーを飲みながら、小説を書く。


こんな生活は一週間続き、小説はかなり進んでいた。


ようやく、茜は書ける様になったのだ。


小説は残りクライマックスを残すのみ。


そう思うとホッとして、茜は久しぶりにベッドに入り、丸一日眠った。


目が覚めたのは、何と次の日の夕方。


これだけ眠ると、さすがにスッキリしていた


茜はふと思った…。


『そうだ…、拓也に逢いに行こう』


そう、拓也に逢うまでは、茜は完全に立ち直る事は出来ないのだ。