具合が悪いからだろうか。 …いや、もうそんなことは関係ないんだろう。 ―――目が覚めたときに独りじゃなかった。 そばに彼女がいた。 それだけで、たまらなく幸せだった。 いつからこう思うようになったのか、全くわからないけれども。 俺は、彼女が愛しい。 独り占めしたい。 心も身体も、彼女のすべてを。 ………愛なんていらないと、彼女に言ってしまった後なのに。