………目を覚まして、あたりを見渡すとここが俺の部屋だと気づく。 いつもと違うのは、俺の傍らに里谷がいることだけだった。 「な、んで………?」 俺が掠れた声でそう尋ねると、里谷は慌てた様子で答える。 「あ、いやっ!井川さんが課長をここまで運んだときに私も一緒に連れてこられて」 真っ赤になってそう一気に話す里谷の様子が余りにおかしくて俺は笑いを抑えられなかった。 「…そばについててくれたのか?」 俺がそう言うと、里谷は真っ赤になったままでコクンと頷く。 その姿に、俺は目を細めた。