―――その後、郊外のショッピングモールで着替えや服を買ってもらい夕食もそこで済ませてきた。 『…割り勘?馬鹿、これくらい払わせろよ』 その一言で、私から一切お金を受け取ろうとしなかった昴さん。 私もさんざん食い下がったが、結局一銭も受け取ってくれなかった。 「…よかったんですか?こんなに買っていただいて」 私は、マンションの駐車場に車が停まると同時にそう尋ねた。 「遠慮しすぎ。いいじゃん買ってやるって言ったんだから。もらっとけ」 「…ん、わかりました。ありがとうございます」