「一体どうしてなんだ遥… どうして…」 たまらず壁に頭をぶつける。 「遥…」 小さくつぶやく。 『ぅ…う… あーーーー!!!! ーー』 大きな叫びと共に、壁に思い切り拳を叩きつける。 『遥っ遥っ遥っ遥っ遥っ遥っ、はるかぁぁぁーーーー!!!!!!』 叩きつける拳からは血がにじみ出ている。 秋は泣いていた。 この涙が果たして、悲しみの涙なのか、 怒りの涙なのか、 自分でも分からない… ただ涙が出るのだ。