しばらくして敏哉が話出した。 「2年に進級おめでとう。それを早く言いたかったんだ。」 「え…それでぇ。トシ兄が学校で呼び出すなんて珍しいと思ったんだぁ。 帰ってからでも良かったのに…」 「やだよ。だって顔見て言えないし」 「あぁ…確かにね~」 敏哉は学校の教師寮に住んでいて、人目を気にして、なかなか遥とは会う事ができないのだ。 「あと2年…あと2年、待ってね」 「分かってる。早く大人になれよ」