秋は驚きのあまり、 言葉を失った。 「……自殺…?」 「そうだ。 遥は飛び降り自殺をしたんだ。」 「どー…して…」 秋はその事実を受け入れる事が できなかった。 「本当はもう誰にも話すつもりはなかった。 本人がその事を… 昔の記憶ごと排除したんだ。 思い出したくないんだろう… だから遥の今の家族と俺は、 遥の幸せのために、嘘の記憶を植え付けた。 …でもそれは、 遥のためなんだっ」 秋は信じられない思いだった。