「美亜ちゃんってさ。」
な、なんだろ・・・??
「ホントに蜂谷の妹なの?」
「え!?」
「あ、ごめんごめん。
外見は似てるから納得できるんだけどさ
なんか、中身が全く似てないなって。」
「よく言われます。
外見も、似てないでしょ?
気遣っていただかなくて、大丈夫ですよ。」
「いや、外見はホントに似てるよ?」
ホント優しいな、先輩。
わたしが、お兄ちゃんみたいに完璧な顔立ちじゃないくらい
自覚してるから、いいのに・・・・
「でも、中身は全然ちがうね。
蜂谷とちがって、美亜ちゃんは可愛い。」
「えぇ!?」
わ、わたしが・・・・可愛い??
「うん。
外見もだけど、中身も。
なんか、ちっちゃくて守ってあげたくなるよ。」
先輩はいつもと変わらない笑顔をわたしに見せる。
わたしは、さっきよりも
もっとドキドキしちゃって
真っ赤な顔のままチラチラと先輩の様子をうかがっていた。

