独占★Honey




「辰巳くんって、ホントに蜂谷さんが好きなんだね。」


ルミが悲しそうに笑う。


「ルミのこと、全然好きじゃない。」

「うん。そうだよ。
どうする?
別に俺のこと、フってもいいんだよ。」



「フらないよ。

辰巳くんがフらないかぎり、ルミは辰巳くんの彼女でいるから。」



ぎゅっと抱きついてくるルミ。



「キミって、意外に純粋なんだ♪」

「うん。よく言われる。」






こんなこと、してるのはよくない。


わかってるのに
やめられない。



美亜がほしいのに、手に入らない。

いくら『好き』って言っても笑顔で流されるから。



もっと、真剣に言えばいいの?