―――車の中
俺は運転しながら、今後のことを考えた。

『Infinite Information』の情報は本当のことだった。

正直、『G』で知り合った大川や西条の話には正しいかどうかの確証がなかった。

だが、こうして広川が動画を見つけることで信用性を手に入れた。

つまり、俺の考えは間違っていない。

これは誰かが用意したピースだ。


『あなたは偽りの世界を生きている』


世界へのメッセージは存在するんだ。




広川が動画を見つけたことで次の段階に計画を進めることが出来る。

俺は信号機が赤になったので車を止めた。

顔を笑いながら、髪を掻いた。


「そろそろ、使うか。五十嵐を………」


信号機が青になったのでアクセルを踏み、五十嵐の居る自宅に戻った。