早く会いたい、そう思いながら梓紗は走っていた。 ハァッハァッ、と荒い息を吐きながら 一本桜のあるところに着いた。 「ここだぁ・・・」 そこはとても綺麗だった。 ゆっくりとそよ風を堪能しながら 桜のそばまで来てみた。 「おっきぃ・・・キレイ!」 瞬間、 ポウッと、桜の木が淡い光を放った。 梓紗はその光に包まれていった。