梓紗が稽古場からいなくなった後、 稽古は終わろうとしていた。 現時点では、 もう月が夜空に顔をだし輝いていた。 「稽古終わり―!」 「お疲れ様でした!!」 挨拶をしたあと、 幹部は稽古場で話していた。 「梓紗、大丈夫かなぁ?」 と、平助が言うと、 「心配だなぁ」 などと口々に話していた。