------------------------
----------次の日、


退屈な午前中の授業を乗り越え、唯一のんびりできる昼休み。



『女ってよく分かんねー。なぁ、そう思わない?』


隣でパンを頬張る俺の友達。
【新井】とはなんだかんだ常に行動を共にしている。



『そうか?分かりやすくね?』


俺はコーヒー牛乳を飲みながら、新井の意見をバッサリ切った。


だって女ってすぐ顔に出るし、何かしら誉めとけば機嫌がよくなる生き物じゃん。



『成見(なるみ)は適当に接してるからわかんねぇんだよ。彼女とか作れば気持ち分かるって』


そう言えばこいつ彼女出来たんだっけ。一目惚れしたとか騒いでたけど。



『彼女とか欲しくねーし。ってか女には別に困ってないんで』


俺はコーヒー牛乳を飲みほすと、それをゴミ箱へ投げた。



『お前不純過ぎて、絶対いつか女に刺されるぞ』



そんな毒を新井に吐かれたけど、刺される事をした覚えはない。


お互い同意の上で楽しんでるんだから文句を言われる筋合いはないし。