あたしは、あのこと以来いじめに遭うようになった。
シカトだけじゃなく、水を掛けられたり、変な噂を流されたり・・・。
クラスだけじゃなく、部活でも。
バトミントン部は、校内で1番柄が悪い。
ラケットを川に捨てたり、部室にあった私物を捨てられたり。

こんな事があっても、あたしは耐え抜いた。
支えてくれた人がいたから。
一哉・羅亜弥・健介。
この3人が居なかったら、あたしは死んでる。

3年生になって、又、羅亜弥と一緒になれた。
でも、一哉や健介とははなれちゃった。
特に、一哉。
アイツがいなかったら、立ち直れなかった。
深い意味はないけど、
好きだ。
感謝してる。


今日は、1学期の初め。
みんなは、始業式に行ってるけど、あたしは、行かない。
みんなの近くに居たくないんだ。
無駄に関わりたくない。

だから、羅亜弥と一哉と健介でファミレスに行った。
羅亜弥とあたしは、チョコパフェ。
一哉は、ハンバーグ。
健介は、コーラ。
「おい、朝っぱらからハンバーグはないだろ」
健介は、一哉にあきれてる。
「食べ盛りなんでよ」
「そのうち真ん丸くなるゼ」
「ならねぇよ。健チャンこそ食えよ。骨になるゼ」
あいかわらず仲がいい。

「ね、今日ライブいかない?」
突然、羅亜弥が言った。
「一哉君は絶対ね」
「はッ?!なん「健介君と穂乃チャンは、どうする?」
今日は、用事なかったよね。
「あたしは、いいよ」
「俺も」
「んじゃ、決まり!18時に駅前ね」
ライブか。
久しぶりだね。