「俺?
ゆりなのよく知ってる人。
ハンカチかしてあげたり、
デートしたことあるような、
ゆりなのよーく知ってる人。
ジュン・ラウド・ウィットだ」
また笑う。
また、牙が見える。
「うそ・・・なんかの間違い・・・よ」
私は消え入りそうな声でなんとか言った。
「あー、ごめん、
間違いがあったな。
ゆりなのよーく知ってる"人"じゃなくて。
ゆりなのよーく知ってる"人の振りしてたヴァンパイア"かな?」
ふふふ、そう怪しく微笑む。
いや、いやだ、やめて。
違う違う違う。
「本物のジュンくんは、
俺とか言ったりしないし、
もっと、言葉遣いも優しい・・・よ!」
私は声を張り上げた。
信じたくない、
こんなの、ジュンくんじゃない。
「こっちが素なんだよ。いい加減諦めたら?」
ははっ、
そう乾いた声で笑って、彼は私を木に押し付けた。
「っ・・・!?」
い、痛っ・・・!
力、強・・・っ!!
「へぇ・・・
これが、
あのウザい狩人が大事に、大切にしてる女ね。
内田とかいう狩人、
俺がこの女をめちゃくちゃにしたら、どんな顔するかな。
あー楽しみ。」
ニヤニヤ笑ってる。
あの、ウザい狩人・・・?
内田とかいう狩人・・・?
爽哉の、ことなの・・・?

