その日がやってきたのは、
私の誕生日の5日後だった。
今日はバイトを休み、
夜私は家にいた。
すうっと、私は息を吸う。
カチャカチャと、爽哉が装備やら武器やらを弄る音だけがよく響く。
私も一応装備する。
やはり、初の狩だ。
私がもしパニックになって、結界を作り損ねるかわからない。
そして左腰には剣を。右腰には銃を。
よし。
「ゆりな、準備はどうだ。」
「平気。」
「体調は?」
「万全。」
「言葉数が少ないけど?」
「緊張してるの。」
「にしては、
落ち着いてる雰囲気だな。」
「そう見せているだけかもしれないよ?」
「それじゃあ危ないかもな。」
・・・は?
今更何てことを言い出すんだこの野郎。
キッと私は睨みつけた。
おお、と爽哉がヘラと笑った。
「そんだけの目つきができれば十分。
さすがの度胸。」
「爽哉こそ、
そんなにヘラヘラしてて平気なの?
油断してると痛い目みるよ。」
「それはない。
俺が強いの知ってるだろ。」
「調子乗らない方がいいよ。」
「うるせぇ、
いい加減いくぞ、
夜があけちまう。」
私達はそう言って家を出た。
バイクに跨り、
山に向かって。

