私の誕生日はその水曜日の二日前の月曜日であった。
いつものように生きて帰ってきた爽哉・・・
これが当たり前だと思ってしまうのはよくないことなんだけれど。
特に私は何もないだろうと、微塵の期待もなかった。
普通に爽哉が帰ってくるだけでも誕生日プレゼントな気持ち。
「おかえり!」
私はいつものように出迎えた。
すると。
パンッ!!!
そんな破裂音に似た音が聞こえて、咄嗟に目を閉じた。
や、やられた・・・!?
私はキッと歯を食いしばった。
けれど、
なんだか頭にふわりとした感触が落っこちてきた。
・・・?
だい、じょうぶ?
生きてるか・・・。
私はふうっと息を吐いて目を開けた。
「誕生日、おめでとう。」
そんな声。
・・・?
「くらっ・・・かー?」
私は目の前の爽哉と自分の頭にのった紙吹雪を見比べるように目線をキョロキョロさせた。
「なに、銃弾だとでも思ったのか?」
くすくす、そんな笑い声を響かす爽哉。
だ、だって・・・。
はぁ、
と、私は安堵のため息をもらした。
「ケーキ、あるよ。」
爽哉は片手の箱を持ち上げた。
!!!
「やった!!」
私はその箱を受け取る。
爽哉は靴を脱いで、私の頭を優しく撫でた。
・・・。
ああ、なんでだろう。
頭撫でるなんて、普通のことでしょう。
なにを意識しているの、自分。
私はそう言い聞かせてそのままリビングに向かった。

