唇にキスを、首筋に口づけを





「ついにきたかぁー」



私が一部始終を話すと、第一声にきたのはこの言葉であった。



「はい?」



私はこんこんの言葉の意味がよみとれなくて聞き返す。



「はい?じゃないって。

さすが鈍感。」



「悪口だよねそれ。」



「気づいた?」



けらけらと電話越しに笑っているのが聞こえる。



あーあいつがねーやっとかー・・・



なんて、感慨深そうに呟いてんのも聞こえてる。



どうした?え?どういうことなのかね?



「ゆりなさんさー、気付かなかった?

高校時代、ゆりなは全く誰からも告られなかったよね。」




「う、傷をえぐらないでよ・・・」




そうなのだ、私は全くもって男の子からもてなかった。




んー別によかったんだけれど、

恋愛なんかにうつつを抜かしている間もなかったし。



強がってるわけじゃない、本気でそう思ってる。




「ちゃうちゃう。」


ははっと鼻で笑いながら言う声が聞こえた。




え?




「ほんとはね、ゆりなめっちゃ裏で人気だったんだよ。



優しくて可愛くて真面目でいいよなーって。」




こんこんはそう言った。



まさかまさかまさか。



ないないないないないない。




「でもそれをね、


ゆりなを近づく男を成敗してきたの誰かわかる?」




せ、成敗?


「なにそれ怖い」



「あー言葉が悪かった。


排除?」




「もっと悪い言葉だとおもう。」



「まーつまり、


そのー、なんていうんだ?

ゆりなに思いを寄せる男を消してきた?的な人はうっちーだよ。」




・・・?



どういうことだ?



爽哉?



なんで?


・・・



あー結界師になる訓練を恋愛なんぞで手を抜かせないようにかな?



あーそれならわかるけど。




「つまり、どういうことかわかる?」




う、ん。わかるよ。


え、でもこんこんに言える理由じゃないよね。



「わかるよ。」




私はそう言っておいた。




「そっか。よかった。


なんだ、鈍感じゃないじゃない。



じゃ、うっちーの気持ち汲み取ってあげなよ。」




「え?うん。」



え、こんこんは知ってるの?



え、そんなわけはないよね。



爽哉がそんな風に言うわけもないし。




どういうことだろう?



本当に正しいのかな、私の見解は。



んーいいか。




「あ!そーだ!」



うおお。



急にこんこんが明るい大きな声をだした。



耳が痛い。



「急に大きい声ださないでよー。」