「大丈夫か?」
爽哉は私に向き直った。
眉を垂れ下げて、私の肩をはたいた。
「・・・穢れる。」
「あはは、
言い過ぎ・・・」
私は、私は、
なんで、なんで、
助けてくれたのが爽哉であることに少し落ち込んでるの?
バカか、私は。
なんでちょっと期待したんだ。
あの時みたいにジュン君が助けてくれたら、なんて。
バカみたいだ。
本当に、おかしい。
「お前、無防備過ぎたから。」
「え・・・?」
「だから、
俺がお前を守らないといけないんだろ・・・?」
そう言って爽哉は私の頭をそっと撫でた。
爽哉の目が切なげ。
「もう帰ろう。」
爽哉はそう言った。
「え、あの、女の子達はいいの?」
私は爽哉を囲んでいた女の子達を気にした。
すると、
「あ?」
なんだか爽哉がちょっときれた。
え、え、なんで。
いつもの怒ってるポーズなんだけど。
片方の手は腰にあてて、
もう一方はダラーんとする、あのポーズ。
「俺、
あんな女共に興味ないから。」
「え、もったいないよ?
綺麗な子いっぱいいたじゃん!」
「そういう問題じゃない。
俺、好きな人いる。」
「え、そうなの?」
「ああ、
かれこれ10年以上思い続けてる奴がいる。」
「ながっ。」
私かそう言うと、爽哉はカラッとした声で笑った。
「俺も、おかしいと思う。
けど、自制がきかないことってあるんだ。」
少し、また瞳が悲しそうになった。
「えー、誰?」
「教えてほしいか?」
「うん。」
「ゆりな」
・・・。
え、それ私の名前ですけど・・・?

