「彼氏とかいないの?」
「作らないようにしてます、
結界師って一般人には重いと思うので。」
「じゃあ同じ業界の人ならいいんじゃないの?」
「いやあ、出会いとかないです。」
「え、目の前の男と出会ってるでしょ?」
・・・。
私は少し黙ってしまった。
な、なんだこいつ。
いや、初対面なんで。
「あはは・・・」
笑って誤魔化した。
そうすると、急に私の肩に腕をまわしてきた。
・・・、
っ、お前誰だよ・・・!
まだ名前も知り合ってない人に触れていいと思ってんの・・・!?
「や、やめてください・・・!」
「いいでしょ、このぐらい?」
っ、ていうか酒臭い・・・!
この液体水じゃなくてお酒だっだんだ・・・!
うわあ、どうしよ。
あーもう・・・。
・・・、
こんな時、誰かに助けて欲しい、って思うのは普通だと思う。
・・・けど、どうしてそれと同時にジュン君が頭に浮かぶんだろう。
・・・。
・・・ガン・・・!
そんな音がした。
と思えばすぐに、私の肩にあった腕がなくなった。
え!?
私は男がいた方を見た。
「そ、爽哉。」
爽哉が男の腕をつかんでる。
あ、怒ってるし。
「ちょっとあなたさ、
場を弁えてもらえます?
酒飲んで女の子とベタベタしたいならキャバクラ行ってください。」
と一喝。
うわ、すごい迫力。
「う、内田爽哉・・・」
男は少しひるんだ。
そしてすぐに無理矢理に爽哉の腕をを解いた。
スーツをスッと直しながら男は中に戻って行った。

