唇にキスを、首筋に口づけを




やっぱ、さすがに一回だけ着る服のために何万、何十万はかけたくない。



ギリ10代の考えはそこだ。



けど可愛いの希望だ。




「何色がいいかなあ。」



カション、カション、と私がハンガーを動かす。



赤は派手だし、

黒は暗いし、


白は論外でしょう。



かといってピンクなんかも子供っぽいかもしれない。



紫?

なんか雰囲気に健全さがないかも。



青・・・、


とか?



緑もいいか。



落ち着いてる感じ。




「お前はー・・・」



爽哉も一緒に考えてくれる。



こんな気遣いしてくれるのに、


彼女がいないのはきっと私と同じ理由だろう。



「これじゃねぇ?」



爽哉が出してきたのは緑のドレス。



「割と落ち着いた雰囲気出せると思う。」



むー、と爽哉が唸った。



光沢がある緑の生地に、


白いベルトでメリハリをつける。




すこしレトロな雰囲気だ。



あ、これ気に入ったかも。



「とりあえずキープで」




私はそのドレスを肘にかけた。



「何色か、だよな、」



私達はゆっくりと足を進めながらもドレスを見ていく。



「赤も悪くないと思うけどな。」



「赤は・・・、派手じゃない?」



「ワインレッドなら落ち着いてると思うけどな。」



「んー、まあそーかもね。」



「オレンジとか黄色もまだギリ10代の雰囲気でるだろ。」



「ギリとか」



あはは、と私は乾いた声で笑ってみた。



「んまー、ワインレッドも落ち着いてて悪目立ちしなさそうだね。


けどー、

なんか赤は気が引ける。



血の色じゃん?」




「んー、あー・・・。



そう考えると嫌だな。



緑にしとけ。」



「ラジャ


じゃあキープしてたこれにする」



そう決断し、レジカウンターまで持っていった。




代金を支払い、次はバックだ。



服に合うようにしないと。



私達は服屋から少し移動し、店を変えた。




「緑にあうとか限られてるからな。」



「白しか思いつかないよ、私。」



「ああ、


定番でいいだろう。


目立つ必要性ないからな。」



「だよねー」



とバックに関しては私達は即決めだった。



「はあーい、

じゃあ今回の買い物は以上!」




私達は二つの紙袋を持ちながら、外を歩く。



暑い、歩いているだけなのに汗が噴き出そうだ。