爽哉が私の迎に座る。
それを確認してから私は両手を合わせた。
「いただ・・・「ちょっと待ってくんね?」
いただきます、
私はそう言いかけた言葉をのみこんだ。
「?」
私は首を傾げてみた。
・・・心の中はかなりドキドキしているけど、白々しくしてしまったよ。
爽哉はごはんもよく食べる。
それを一旦とめてまでの話って・・・。
何よ、私達の生活を脅かすような話なのかな・・・?
ドクン、ドクン、
緊張する・・・。
緊迫した空気がのどかな朝に流れ込んでくる。
爽哉が息を吸った。
これから話す、前触れだ。
「お前・・・」
今にも消えるように言い出す。
耳を研ぎ澄ます。
「彼氏いるのか?」
・・・。
・・・。
「え?」
私は口がポカンと開いてしまった。
今、なんて?
かれしいるのか?
は、は?彼氏?
「いないけど」
「本当か?」
爽哉は疑いの瞳でギラギラさせながら言う。
「うん」
「本当か?」
「何でそんなに疑ってんの。
どこ情報?どこからのデマよ」
私が冷たく言うと、爽哉は口をモゴモゴさせる。
「近藤から連絡きて・・・」
「はあ?こんこん?」
こんこんとは、昨日の合コンに私を誘った友達のあだ名だ。
記憶をめぐらせてみれば、
すぐに何を言っているのかヒットした。
しまった、弁解してなかった。
・・・ったく、こんこんもこんこんですぐ爽哉に言うってなんなの?
別に物珍しくもなんともないことじゃない。
「昨日ね、
合コンでさ、」
私は事情を説明しようと口を開いた。
「合コン?」
爽哉が私の言葉をおうむ返ししてきた。
あ、しまった。

