唇にキスを、首筋に口づけを




・・・やっぱりな。


俺の感じていた違和感はあたっていた。



あの左右対称に口角がつり上がっている笑み、



あれはやはり作り物。



俺はその女を見下げるように視線を合わす。



「いいわ!!



あなたのような人、とっても気に入った・・・!」




すると女はニタァ、と口角をぐっと引き上げる。


さっきの作り笑顔よりも角度をまして。




ああ、気持ち悪い。




そう率直に感じてしまった。




「これくらい好戦的じゃないと、嫌ね〜



だって魔界の国王よ?



私なんかにヘコヘコしてたら魔界を治められるわけがない!



あなたが1番ね。



私と結婚させてさしあげますわ!」



するとまた貼り付けたような笑み。




そして手を取る。




「触んな気色わりぃ・・・」



俺はその手を瞬時に払う。




するとまた笑い出す。



こいつ病んでる。




「まぁいいわ!


明日もおいでなさって。



あなたのこと、待ってる」




俺は女の言葉をまともに最後まで聞かずに部屋を出た。



あぁ、嫌だ嫌だ、


なんだと?



まさか俺が気に入られるとは。



あいつにヘコヘコしたらいいのか?


けど俺のプライドが・・・


あんな女に謙って接しろとか不可能に等しいり



明日もこい??





絶対に嫌だ。


断る。



俺はメイド達に見送られながら国王の城を後にした。