唇にキスを、首筋に口づけを



夜も深くなってきたところで狩りを終わらせ、私は家へと急ぐ。


早く、帰らないと。



待つ人がいるから。



あーなんか。



1人で暮らしていた時とは違う感覚。



私だけの命ではなくなった、そんな気持ち。




・・・違う違う。


なんか今のだと語弊が生まれそうだ。



私は、私は・・・ジュンを想ってなんかいないんだから。


私の命はジュンの命なわけがない!


私が死んでもジュンは悲しんだりしないんだから・・・!!



私は家に着いて、バイクを静かに止める。



そして玄関の扉を開けると。




ギュッ・・・



「えっ・・・!?」




私は急に抱きしめられる感覚に襲われて声をあげる。



「おかえり」



優しく、吹きかけるような声が耳を掠めた。



・・・ジュンの声。



本当に抱きしめられてる。




「ちょ、やめてよ・・・


汗臭いし。」



「ゆりなの匂いなら全て受け入れられる。」



「変態。離れて」



「いやだ」



そう言うと私の身体が宙に浮いた。



えっ・・・!?



そして宙に浮いたまま、ジュンに靴を脱がされ、部屋に入り込む。





私を抱き上げたまま。




なんですかこの状況は・・・!


しかもジュンは背が高いから割と高い!





「ちょ、おろして!」



「疲れてるだろ?」



「疲れてるけど、自分で歩ける!」




「俺がこうしていたい」




そうふわっと、急に声質変えて、包むような声で言われると、


何も言えなくなるじゃない・・・。