特にとりとめもなく、家事などをしているとあっという間に夜だ。
私は変わらず狩りの準備をする。
戦闘服に着替えて、
剣の刃先はしっかり研がれているか、
銃の弾はあるか、
そして自分の体調。
万全だ。
鏡の前に立ち、髪を結い上げる。
よし、と私は手を下げ、
振り向くと。
「うわあ・・・!!」
すぐ後ろにジュンがいたのだ。
な、なんで?
鏡には写ってなかった・・・
あ・・・そうだ。
ヴァンパイアは鏡に映らない。
「どうかした?」
私は尋ねる。
すると
「・・・ちょ・・・なに?」
無言でジュンが抱きついてきた。
ジュンの心臓の音が聞こえた。
「・・・無事に帰ってこいよ。
俺も行ってお前を守りたいのは山々だが、
ここにいることがばれたら面倒だから、行けない」
ジュンは消えそうな声で言う。
切ない、哀愁を感じた。
「な、何言ってんの。
私あなたの仲間を殺しに行くのよ?
よくそんなこと言えるね・・・」
「・・・ヴァンパイアの種族なんかより、
お前が好きなんだ。
お前が無事ならそれでいい。」
そう言うと鎖骨にチクっとした痛みが走る。
「いっ・・・」
音を立てて鎖骨の皮膚を強く吸われて、なんだか
その音が厭らしくて恥ずかしくて。
「魔除けだ。」
そう言って私の鎖骨から顔を離すジュン。
「・・・わかったから・・・!」
そう言って私はジュンを突き飛ばして狩りに向かった。
・・・あー
もう、調子狂う。顔暑い。

